ピチピチ跳ねる、お魚のようだった
息子が2歳の時の話。
場所はそう、魔のスーパーである。
「いーやァァ〜ありゅくぅぅぅ〜」
私の腕から抜け出そうと、必死な2歳男子。
どうしても歩きたい2歳児と
そろそろ帰らないと夕食が大変だと焦る母の攻防戦。
クネクネピチピチトゥルトゥル。
まるで掴みどころがない。
マジで魚かて。
次から次へと切られる手札に
親の私も必死の応戦する。
「ぼくだって、アリュける!」
うん、しってるよ。キミは歩ける。
だけどここじゃないんだよ
キミのフィールド。
今度公園に行ったら
おもっきし見せてくれ。
キミの華麗なウォークを。
「あっちにじぇりーうってる!」
そうだね。
キミはかしこいね。
ゼリーの場所だけは、忘れないんだ。
前もゼリー売り場に立てこもって
動かなかったね。
あれはきつかったよ。
「………今日はどのゼリーにされますか?」
こうして今日も無事
大好きなゼリーを手に入れて
満足そうに抱っこされた
息子なのでした。
ゼリー1つで
ご機嫌になっちゃう2歳児。
……単純で助かる。
いや。
単純なのは、母か。

