もれもれ。

おむつ。を作っているもの。

年に一度、家族で行く骨董市がある。

私は食器が好き。
高くても安くても、ピンと来たら買う。

2年前の骨董市。

かわいい食器を子どもと眺めながら
プラプラしていたんだけど、

なーんか今年はピンとこない。

そう思いながらフッと見た路地に
入ったことがないお店発見。

「こんちゃん、あっち行ってみない?」
「おっいーね、耳をすませばっぽい。」

入った店はもっとジブリっぽかった。
真っ赤な口紅のおばあちゃんがレジに1人。

食器はどこの国のかわかんない。
統一性はないけどなんだろ、おしゃれ。

シーン。
凛としてんな。
心地いい。
こういう店、スキ。

プラプラしてると
気になる存在発見。

マグカップ…
これ、マグカップ?w
取っ手もあるしそうなんだろうけどー
見えないw

私が普段選ぶのは
使いやすくて、ちょっとカラフルなやつ。

これは、真逆。

例えればジャイアン。
でかくてごつくて肩ひじ張ってるんだけど
ちょっと不細工w

手に取ってちょっと笑う。
ごつい見た目のわりに内容量少な。
身長14㎝、中の高さ9㎝。

えっこの5㎝は何の意味がある?w

正直いつもなら、買わない。
使い勝手はよくないだろうしw
いかんせん値段が過去一ジャイアンw

んーでも、なんでか気にはなる。
運命か?

でもなー高いしなー使えないしなー
…よし!買わない!買わない一択!
それはそうでしょう!

…と淡い決意は簡単に崩れおち
レジにてチャリンと購入しますた。

ジャイアンマグくん。
キミ、私の手に張り付いたんだね。
意志じゃ抗えなかったぜ。
しゃーない。

自宅に到着。
他の食器と並べても、浮きまくってるw
そりゃそう。

まぁでもせっかく買ったしな。
観賞用の食器なんてもったいないしね。
毎日のコーヒーブレイクで使ってれば
きっとなじむだろ。

水通ししながら説明書きを読む。

写真に写った職人さんは
細身なのに、妙に力強く見えた。

この不格好なマグも
なんとなく、この人っぽく見えてくる。

頑固なのかな、この人。
知らん人なのに、妙に好感をもつ齢40。

これから私のコーヒーブレイクは
彼の作ったジャイアンマグがお供になる。
きっと一生もん。
彼との付き合いもきっと長くなるだろう。

いいものを買った。
水通しが終わったマグを拭きながら
あらためて嬉しくなった。

翌日。

目の前のジャイアンマグくんから
コーヒーがピューっと噴き出すのを見るまでは。

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