「ごめんなさい」は私の逃げ道。

ひとコマ

寝かしつけは、大体20時半から21時。
そう決めている。
……いるんだけど。

お酒が飲みたい日の私は、時間になっても寝ようとしない。

「もうちょっとだけ。」
「この一杯だけ。」
この”もうちょっと”が信用ならん。

すると子どもたちも察する。

「今日はママ本気じゃない。」

こんちゃんも、なっとくんも、
私が「寝るよ」と言うまで寝ない。

ここぞとばかりにYouTube。

まぁ、見るよね。私も寝る気ないし。
そうすると、ほら。

翌朝。起きられない。

朝ごはんもバタバタ。
私も余裕ゼロ。
「早くしないと遅れるでしょ!」と怒る。

二人は悲しい顔。
その顔を見た私も悲しい顔。

……この流れ、何周目よ?
もう何回やったか分からない。

そのたびにこんちゃんと作戦会議。

「平日はお酒を飲まない。」
「ちゃんと自分で起きる。」
「ママを頼りにしない。」
「21時には寝る。」
「ママも頑張るから。」

……

誰一人、守れてない。

いや、お互い裏切り続けてる関係って何なん。
教育的には最悪である。


人間社会って、窮屈じゃない?

暗くなったら寝る。
本来それが自然なのに

テレビを作り、スマホを作り
YouTubeを作り
お酒まで作っといて

「時間を守れ。」「理性を保て。」

どの口が言いやがる。
べらぼーめ。

先人たちに文句を言ったところで、
現実は変わらない。

どうしたものか。

私の望みは一つ。
穏やかな日常。
イライラしたくない。
じゃあ決めたことを守ればいい。

……うん。
それはそう。

でも、その「守る」ができないから困ってるんだって。

対策ができない自分に、さらにイライラする。

甘ったるい生クリームを飲み込むために、
甘ったるいココアを飲んでるみたい。

いや水飲めよ。
ってことで新たな対策をば。

180度考え方を変えてみよう。

「お酒を飲みたい日はある。」
「YouTubeは面白い。」
「子どもには睡眠が必要。」
「真面目だけじゃ、人は息切れする。」

……全部、事実。

じゃあ、どうする?

「こんちゃん。」
「なに?」
「もし学校遅れたらさ。」
「うん。」
「ごめんなさいって言お。」
「へ?」
「たまには遅れて行こう。」
「365日ちゃんとやるの、母は無理じゃ。」


こんちゃんは少し考えて、
「……じゃあ私が頑張って起きる。」
と言った。
「おー。」
「無理ない程度にね。」
さすが我が子。
ママがこういういい方したら
何を言っても変わらないと知っているらしい。


遅刻は悪いこと。
その通り。

でも、できない日もある。

私は、できなかった自分を責め続けて、
苦しくなったことがある。

だから、「ごめんなさい。」
を大事にしている。

もちろん毎日じゃない

でも、間違える日もある。
失敗する日もある。

そんな日に、
自分を責めるしか方法がない人生はちょっとしんどい。

頭を下げる。許してもらう。
また頑張る。

私にとって「ごめんなさい」は
相手のためでもあるけど
明日の自分のためでもあるのだ。

親として、社会のルールを全部教えるのは、
もう諦めている(笑)。

ある程度は頑張る。

でも、その先は社会にお願いしたい。

本当にありがとう。

私が教えたいのは、
「謝罪。」
「感謝。」
「自分の機嫌の取り方。」
「謙虚さ。」

今のところ、こんくらい。
それ以外はすんません。お願いします。


……なんて偉そうなことを考えていたら、

担任の先生から電話。

「すみません、こんちゃん最近忘れ物が……」

「すみません!!」

うん。

まだまだ修行中です。

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